お手伝いしている酒屋さんの看板を作り替えることになりました。
大きな栗の木を用意してもらい
そこにちょうなでハツって名栗にしようと。

ちょうなとは?
「釿・手斧」(ちょうな)
木の表面を削るための道具
日本固有のものではなく、石器時代から世界各地で使われていた道具
紀元前から使われてきた釿は、「大工道具の化石」とも呼ばれます。
現在では使いこなす人が少なく、一流大工さん宮大工さんや一部木地師が現在も使われています
名栗とは?
板や柱に“ちょうな”で削り跡を残す「名栗(なぐり)加工」。
名前の由来は、栗の木を削ったことが一説だったり
木肌を削っているさまが殴っているかのようであるという説だったり。
個人的に私が手斧を使っているさまは「殴って」いました
このちょうでハツる作業がめちゃくちゃ難しい!
知り合いの元宮大工の人にコツを聞いたら
「ちょんなって言われるくらいやからチョンチョンってするんや。
自分の足の裏にめがけてハツる感じでチョンチョンっと」
説明で聞く音はとっても軽快なのに実際は殴っているような感じ。
素人の私にはとってもハードルの高い作業でした
機械で簡単に彫れる時代であっても
人の手で彫られた名栗加工の彫跡は洗練された美しさがあります
自分の作品の器にもいつか施したいと思ってはいましたが
ここまで苦戦するとは。。。
聞くとやるでは全然違った。
私は自分の力量にあった電動彫刻刀にもうしばらく頼ることにします


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