ジビエへの関わり

kitoutsuwa

木工家10年と少し。

作るものは主に木の器

制作に集中するために

2022年

大阪の里山、能勢へ移住してから私の人生が急激に加速して変化、進化しました。

取り巻く環境や人間関係がごっそり変わり

生活スタイルや何もかもが里山スタイルに

里山では自然がすぐそこにあるからこその困ったこともたくさんあって

人間都合ですが害獣と呼ばれる生き物とすぐ遭遇します。

移住して間もないころ

小さな古民家をお借りしていました。

ある日、無音のこの古民家の一角からガリガリと音が聞こえ

小動物だと思って放置していました。

それだけでも古民家一人暮らしの私は恐怖なのに

ある夜中に突如、屋根裏にドタドタドタ!と赤ちゃんが走り回るような騒音が。

「何か」が入り込んだのは確実で

下から棒で屋根をつつきました。

はじめのうちはその反撃が聞いたのですが

そのうち突いても、思いっきり屋根をたたいても逃げなくなり

しばらくの間夜中の突然の騒音に悩まされました。

音のした方の屋根の軒下を見るとくっきりとアライグマらしき手形が。

古民家はいい意味でも悪い意味でも隙間だらけです。

どう対処してもあの騒音が防げません。

急に来るその騒音で少し滅入っていたところ友人が泊まりに来てくれました。

初めてそれを聞いた彼女はこれはホラーすぎる。と。

獣害に詳しい別の友人に話したところ

罠を設置してくれました。

けれど罠にかけるということは、、、

その先を想像するとどうして家に入ったんだ!と怒りすら覚えました。

結局、アライグマは罠にかからず私は悲しいものを見ずに終わりましたが

里山に住むということは

こういうことに直結しているんだな。と実感しました。

かわいいだけじゃない。

かわいそうだけじゃない。

そして今の私の暮らしは、というと

同居人は能勢で日本酒を造る蔵人。

その酒蔵は酒米から作る一貫づくりの日本酒。

春に田植えをはじめ

秋に収穫

冬に酒造り

ただその酒米も残念ながらたくさんの獣害にあいます。

ネットを張っても

電気柵をしても無意味。

獣害が酷すぎて収穫できない田んぼもあります。

彼はそんな田んぼを守るために狩猟を始めました。

目で感情を訴えてくる動物の命をいただくことに慣れることはありませんが

⁡捕らなければ成りゆかない里山の現実。

そしてそれをいただくという恵みの日々。

「かわいい」「かわいそう」だけでは終われない

里山で生きていくことが自然の恵みと脅威に隣接していることを知りました。

ジビエが身近になったからこそ見えた事や

美味しく調理が出来ること

ハンターさんの励みになれたらとブログを立ち上げました。

料理の専門知識はありません

ただ美味しいものを提供したいという研究心のみで発信しています

ジビエのお肉でなく普通のお肉に変えて日々の献立にもお役に立てたらと思います♪

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