我が家は
日本酒の蔵人が本業のハンターさんと
木工家の私と2人住まいです。
ここ里山では鹿の数が人口を超え
農業被害が甚大です
お気持ち程度に食べてくれるならここまで問題にならないのだろうけど
植えた苗が全滅することは稀ではありません。
ハンターさんの本業の酒蔵はお米から自社で作られています。
田んぼの数100枚近くを
少数の従業員さんで管理されています。
11月から日本酒の仕込みが始まり、
仕込みが終わる4月ごろまで土日も休みなく週休0日でお酒を見守り作ります。
春が来て5月ごろから酒米の田植えが始まります。
そこから10月ごろの収穫終わりまで
また休みの日も田んぼの水を見に行ったり
毎日毎日炎天下の日も大雨の日も田んぼを見守ります。
そんな中で鹿さんの侵入があったりします。
山と民家との境界線があいまいになってしまっているのが
獣害問題の要因と言われますが
ここ里山では空き家や耕作放棄地がたくさんあり
自然との境界線もあいまいなものになっています。
自然が好きであっても自然のいいところばかりではなく
生き物が大好きな私にとってこの里山での獣害問題はとてもショッキングなことも多々あります
田畑に入ってくる鹿さんやイノシシを駆除しなくては
人の生活が守れないことがあります。
ご縁があって今の蔵人兼ハンターさんと一緒になりましたが
そうなるといいとこどりでお肉をいただくわけにはいかず
彼と同じ目線で動物たちの最後を見届けるようになりました。
いまだに胸の痛むことではありますが
里山、自然との境界線のないところで暮らすことの厳しさと
それ以上の恵みに触れています。
とてもセンシティブな話題でありますが
獣害だから、とか
農業被害がどうとか、
そういう問題定義云々の前に
ただ里山に暮らすということ、
ただ無駄なく、
そして何より美味しくカラダにいいものをいただく生活をできていること。
それをお伝えしたり
おすそ分けしたり
里山の恵みジビエの活用を共有できればいいなと思います。

コメント