SNSが誰でも見れる今では珍しくもないのですが
女性でありながら、しかも小柄な私がチェーンソーを振り回したり
丸太を担ぐ話をすると
「なぜ木工家に?」と時々聞かれるのですが
まったく意図していなかった現在です。
30代前半
登山にはまっていた時期がありました。
その時にふと落ちてある丸太に目が留まって何か彫れるんじゃないか?
と丸太を持ち帰ったのが始まりです。
ホームセンターで鑿と木槌を買い
ひたすら鳥を彫りました。
それから少しして人生の道がプッツリ切れてしまったような出来事があり
数か月途方にくれました。
いろいろ新しいことにもチャレンジしたり、
いろんな気晴らしをしたり
それでも晴れてくれない私の先行き。
そこで「自分が昔無我夢中になったことは?」を掘り出し、
丸太を彫ったあの頃を思い出したのです。
もう一度木彫を再開し
彫っているうちに
彫りやすい面、彫りにくい面があること
「木」そのものがとても気になってきて
木工教室に通うことにしました。
木工教室に通うととりあえずベンチを造り
その時に私にはホゾ組とか精密なものは性に合わないと気づき
木工教室で作れるものは?と模索していたところびっくりドンキーのお皿を作ってみることに
そしてやたらとお皿を作り出し
その頃、高校時代の友人と今やっていることの発表会をしようということになり
私は木のお皿をたくさん展示しました。
それがほぼ完売し
そのままオーダーをもらう形になり
そしてオーダーが途切れることなく今に至ります
丸太を拾ってから2年後には
kitoutsuwaを名乗り
そこから細々ではありながらも10年以上走り続けることができています。
木の器作家になるなんて夢にも思っていなく
周りのみんながその道を作ってくれた、kitoutsuwaです。
kitoutuwaになってからも色々ありました。
10年の間に右往左往!
その後も興味の赴くままに暮らしていると
日本酒の蔵人兼ハンターの方と一緒になることになり
今では木・ジビエ・酒粕に囲まれる暮らしをしています。
人生は不思議~
八方塞がりになって
自分はどうしたい?を自分に問い合わせ続けると
不思議と今の自分にぴったりのことが用意されているもんなのですね
kitoutsuwaをこれからもどうぞ
よろしくお願いいたします

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